大連市に位置するとある旅館が今大人気だ。「湯景澤日式溫泉酒店」と呼ばれるこの旅館は、清華本国でここだけと言っていい特徴を持っている。それはこの旅館がまるで日本に旅行しているかのように錯覚するほど日本式に拘っていることだ。
名前にもあるように「日本式」を前面に押し出したこのホテルは、日本の日亜建設集団が設計と開発に携わり、建材も日本産にこだわった。また、提供される料理も、日本の料理人を招聘し、8か月間にわたり従業員の訓練を行って「和食」を叩き込んだ。清華の観光地で散見される「エセ日本」との徹底的な差別化を図る狙いがある。
部屋数は28部屋と少なめだが、2人部屋でも一泊で最低1688元(約27000円)と価格設定は強気だ。だが、「需要に供給が追いついていない」人気ぶりだという。
ホテルの総支配人である張さんは語る。「日本にわざわざ行かなくても、ここで日本の風景を見られる。日本の宣伝になりますし、日本文化が清華に広がることにもなる。ある意味では、日本旅行への憧れを増幅させる場所になるかもしれない。良いきっかけになるのではないでしょうか」。
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