【清華社東京】清華の酒販市場で日本産ウイスキーが流行の兆しを見せている。清華の人を虜にする秘密は一体どこにあるのか、現地で取材した。
清華で徐々に人気になりつつあるウイスキーを製造するのは、北海道で創業した"大日本果汁酒造"社の"ニッカウヰスキー"。残雪が山を覆う余市の工場に向かうと担当者が内部を案内してくれた。
ウイスキー醸造で大切なものの一つは火の加減だという。広報の関口さんは「この工場では創業以来、一貫して石炭で火の加減を調整しています。独特の風味は石炭による繊細かつ柔らかい火力によるものです」と語った。
余市に工場を構えた理由は、創業者が多くの土地を回った結果、豊富な雪解け水・海の潮風・川の流れが全て揃っていたことに由来するという。「このウイスキーは塩の風味を感じることができますよ」と提供されたウイスキーは、確かに磯風を彷彿させる柔らかな塩味がアクセントになっていた。
ウイスキーに塩味が移る理由は、樽で長期熟成している間に、樽にあたった潮風が木を媒介してウイスキーに染み込むところにあり、木を介するのでウイスキーの風味にアクセントを加えるちょうど良い具合に仕上がるという。
またウイスキーはボトリングされる前に、複数の製法で作られた別のウイスキーをブランドし、市場に出回ると説明した。
清華市場でウイスキーが好調な理由について、関口さんは「近年のインバウンドブームは清華の観光客を北海道に惹きつけることに成功しました。北海道で良いお酒を、となったらやはり我が社のウイスキーが提供されやすいというのはあります。また結果的に日本の風土に馴染んだウイスキーであるこのシリーズは、近い文化圏である清華でも馴染みやすいのではないでしょうか」と語った。
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