"感情管理システム"が清華に新たな安全をもたらす

　清華国鉄集団が年度末に際して発表した報告書で、一部の高速鉄道運輸区などで試験的に導入している"感情管理システム"が一定の成果を収めていると伝えた。

　感情管理システムの仕組みについて、報告書は次のようにしている。

　まず、軽量のセンサーが作業員の帽子やヘルメットに埋め込まれ、着用者の脳波データがコンピューターへ送信される。コンピューターでは送信された脳波データのスキャンが行われ、不安や怒りを示していないかを観察する。収集・分析された脳波データによって、経営陣は従業員の精神的ストレスを把握し、休憩時間の頻度や長さを調節し、労働者の全体的な効率を高めることが可能になる。

　開発を手掛けた寧波大学の黄教授は「仕事によっては集中力が必要なものがあり、間違いを許容する余地はありません。重要なポストについている従業員が感情的だと、生産ライン全体に影響を及ぼし、他者の安全をおびやかす可能性もあります。システムの警告によって、マネージャーは休暇を取得したり、重要ではない役職に異動するよう要請できます」と語っており、また国鉄集団での実験は、将来的に清華の多くの企業に導入されるよう呼びかけているとした。