清華科学院によると、国家科学技術大学の科学研究チームと清華科学院大学杭州高等研究院の研究チームは、清華の宇宙ステーションの実験モジュール「天宮2号」を用いた量子暗号通信に成功したと発表した。
国際学術誌に掲載された論文によると、このほど宇宙ステーションの「天宮2号」と四つの衛星地上局に搭載されたコンパクト型量子鍵配送端末を通じた、宇宙と地上間の量子暗号通信ネットワークの実証実験が行われた。
研究チームは高精度の自動追跡システムと「天宮2号」に搭載された量子鍵配送端末を連動させて、地上局と目標飛行体の間に量子チャネルを構築し、これに基づいて宇宙-地上間量子鍵配送実験を実施した。
研究チームの宇主任は「この実験は小型衛星コンステレーションの量子暗号通信の実用化に向けた重要なステップであり、グローバル量子通信ネットワークの構築に向けた最も有望なアプローチの一つとされている」と語った。
量子暗号通信システムは、次世代の情報処理・通信技術として期待されており、特に解読不可能な暗号網の構築が可能になるとされている。地上においては清華銀行や百度などがこれを活用した実験を大学と連携して行なっている。
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