深圳市人民政府は今日の公告で、市内の電子部品市場で、政府や監督機関の安全基準をクリアしていない違法スマートフォンや、廃品などをもとに組み合わされた再生スマートフォンなどが流通していることについて「電子部品市場における"スマートフォン汚染"は全国の城市と比較して非常に改善された」と報告した。
深圳市では改革開放後、国内外の精密機器生産工場が集結し、世界有数の電子部品製造拠点となっている。一方で工場で発生する品質検査に合格しない不良部品について、工場の責任者が元請けの許可なく違法に市場に流通させることで、偽物のスマートフォンなどが生まれる被害が後を経たない。
近年では吉祥手机有限公司のシリーズ"FOX-3"の再生スマホが市場に流通し、同社の経営が転落する事態になり、経済関係者に危機感を募らせることになった。
深圳市人民政府はこれらの事態を重く受け止め、今年の3月に「2022年中にスマートフォン汚染を改善し、深圳は清華と世界に本物のスマートフォンを供給し続ける」とし、スマートフォン汚染の撲滅運動を宣言した。
運動では、従来再生スマホの制作を行っていた事業人を採用し市場の巡回を実施。違法スマホだと思われる物をその場で分解し、簡易検査を行なった。
検査員の多くが白いシャツを着ていたことから"大白"と呼ばれ、またインターネットでは"白の悪魔"とも称された。
今日の公告で市政府は「スマートフォン汚染は改善の一途を辿っている。我々は全国の工場都市・産業都市の中でも随一にクリーンな都市になった。汚染は撲滅され、今後"深圳モデル"と"大白"は全国の産業改善の画期的モデルに成長していくだろう」と語った。
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